2012年12月4日

温室効果ガス濃度が最高に (2011年の数値)

日本経済新聞2012年11月21日夕刊によると、「世界気象機関(WMO)は、二酸化炭素(CO2)など主要な温暖化ガスの世界平均濃度が2011年、過去最高になったと発表した。CO2は、390.9PPMで、2010年より2.0PPM増加。過去10年間の年平均増加量と同じだが、90年代の増加量1.5PPMを上回っている。

気象庁は、「新興国の開発が進んで、増加度合いが増した可能性がある」と指摘し、海洋の酸性化も進んでいるとしている。同庁が観測を担当する冬の北大西洋(東経137度、北緯3から34度)海面の水素イオン濃度指数(pH7が中性、値が小さいほど酸性度大)は、10年あたり0.02下がっており、弱アルカリ性から中性に近づいている。

海洋の酸性化が進むと①海洋のCO2吸収能力が低下し、温暖化が加速、②サンゴ礁の形成やプランクトンの繁殖の阻害など生態系に影響といった恐れがあるという。」

また、2012年12月1日朝日新聞朝刊によると、「国連環境計画(UNEP)が11月29日、国連気候変動枠組条約締約国会議(COP18)で温室効果ガス削減が2020年までに世界各国が掲げる削減目標を最大限実行しても、温暖化の被害を食い止めるのに必要な削減量の4割にとどまるとの分析結果を示した。各国の目標を話し合う交渉で、削減量の引き上げを求める声がさらに強まりそうだ。

UNEPは、日本を含む主要国が自主的に掲げる削減目標をもとに、温室効果ガスの削減量を予測。新たに温暖化対策がとられないまま各国が経済成長を続けると、20年の排出量は10年から2割増え、580億トン(二酸化炭素換算)に達する見通しだ。一方、温暖化の被害を最小限に食い止めるには、産業革命以降の世界の平均気温上昇を2度以内に抑える事が必要とされ、達成には20年時点で140億トンの削減が求められる。しかし、各国が今の目標に掲げる最小限の対策しかとらない場合、削減幅は10億トンにとどまり、130億トンが不足。積極的に対策を進めれば、削減幅は60億トンまで広がるが、それでも必要量に80億トン足りない計算。

COP18では、各国の掲げる目標値の引き上げを話し合う作業部会が非公開で行われている。関係者によると、米国が中東諸国など目標を掲げていない105か国に対応を迫ったのに対し、途上国は、まず先進国が目標を引き上げ、削減幅の不足分を埋めるべきだ、などと反論。日本は原発事故の影響で目標引き下げを検討しており、他国から厳しい声が出る可能性がある。」

以上、新聞からの抜粋です。日本では、3.11以降原発の是非が国民的話題となっており、温暖化はあまり語られなくなっています。しかし、世界的に温暖化の影響といわれる局地的な激しい豪雨/暴風、台風の大型化、干ばつなど異常気象を身近に感じる事が増えています。どのようにバランスを取って、地球環境に負荷を少なくできるか、みんなが考え、ひとりひとりができる事から始める事で、小さな力が大きな力となると思います。節電で30%を目指せば、従来の原発による発電相当量です。こまめな節電、節電機器への更新など、まだまだできる事があると思います。そして、国民としての政権選択も今、大事な時を迎えています。

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