2014年6月2日

今年の夏 『エルニーニョ』発生の可能性とその影響

(日本経済新聞2014年5月24日夕刊記事から抜粋)

気象庁によると、今夏はペルー沖の太平洋赤道海域で海面水温の高い状態が続き、異常気象の原因となる『エルニーニョ現象』が発生する可能性が高い。このため、日本付近では夏の暑さをもたらす太平洋高気圧の北への張り出しが弱いと予測。ただ、日本の南海上では勢力が強いという。

梅雨前線の位置に影響する偏西風の北上も平年より遅くなるため、梅雨期後半にあたる7月の降水量はほぼ全国的に平年並みか多い見込み。

6~8月の3か月予報は、平均気温は北日本(北海道・東北)で平年並みか低い。西日本(近畿・中四国・九州)と沖縄・奄美は平年並みか高く、東日本(関東甲信・北陸・東海)は平年並みとみている。

6月 北日本の天気は数日周期で変わる。東・西日本は平年より曇りや雨の日が少ない。沖縄・奄美は曇りや雨の日が多い。

7月 沖縄・奄美は晴れの日が多い。そのほかの地域は平年より曇りや雨の日が多い。

8月 北日本は平年より曇りや雨の日が多い。そのほかの地域は晴れの日が多い。

昨年夏は、記録的な猛暑・地域的な豪雨・スーパー台風・竜巻など、荒れた天気が多く、大きな被害が出たこと、記憶に新しいところ。今年は、なるべく穏やかな天気であることを望みたい。

最近15年間の気温推移は、横ばいとなっており、温暖化は一時休止しているように思われます。が、東京大学大気海洋研究所の渡部雅浩准教授がハイエイタス現象(日経ビジネスから)で説明しています。